真珠腫性中耳炎とは

顔面神経麻痺を引き起こす中耳炎に真珠腫性中耳炎というものがあります。真珠腫性中耳炎は主に急性中耳炎（細菌が中耳に到達し、突然中耳に炎症が起きる病気）や滲出性中耳炎（鼓膜の内側に滲出液が溜まり、難聴をきたす）の後遺症として発症します。鼓膜の内部に真珠種（膿のようなもの）が蓄積し、その周囲に塊（肉芽）が広がり、奥へ侵入することで真珠腫性中耳炎が発症します。

病状

顔面神経麻痺以外では、耳漏（耳から膿が出る）、耳鳴り、難聴、めまいが発症しやすいですが、骨を破壊する傾向が強いため、放置すると頭蓋骨側へ広がり、何らかの合併症を引き起こし生命が危険になる可能性が高まります。

中耳炎をケアー

先に書きましたとおり、真珠腫性中耳炎は突如発症するのではなく、通常の中耳炎の後遺症であり、中耳炎を完治さなかったことにより耳の内部で病気が進行する病気です。大事にいたる前にしっかりとケアーしましょう。

顔面神経麻痺の原因には、脳の疾病によるもの、ウイルスによるもの、外傷によるもの、原因がはっきり分からない急性のものがあります。

顔面神経麻痺の治療は問診や検査から始まり、脳外科、形成外科、神経内科、及び薬物療法、物理療法などにいたります。

顔面神経麻痺の症状には顔の一部が麻痺するもの、耳鳴り、めまい、耳痛があるもの、帯状疱疹があるものなどさまざまです。