側頭骨腫瘍とは

側頭骨腫瘍によって顔面神経麻痺が生じるケースがあります。

側頭骨はちょうど耳の辺りにあり、脳を支え頭を構成する骨のひとつです。側頭骨の内側には顔面神経だけでなく、聴覚の神経、平衡感覚の神経などさまざまな神経があります。側頭骨にできた腫瘍は悪性腫瘍はもちろんのこと、良性腫瘍であっても、さまざまな神経障害を生じさせます。また側頭骨でなくとも、耳下腺、顎関節に悪性腫瘍が出来た場合は側頭骨腫瘍へ転移しやすいようです。

聴器癌

側頭骨腫瘍の上皮性悪性腫瘍のことを聴器癌と呼ぶこともあり、耳にできる癌の総称のことです。外耳癌、外耳道癌、中耳癌など、癌が発症した部位により区別することもあります。上皮性悪性腫瘍以外では骨肉種が有名です。

側頭骨腫瘍の治療

最初に受けた診療科は耳鼻咽喉科かもしれませんが、側頭骨腫瘍と診断された段階で脳外科が加わっていると思いますし、手術も脳外科医が担当することになると思います。腫瘍が摘出可能なら手術になりますが、悪性腫瘍の場合は手術だけでなく放射線治療を実施するケースもありますが、いずれにしましたも医師としっかり納得できるまで相談した上で治療に望みましょう。

顔面神経麻痺の原因には、脳の疾病によるもの、ウイルスによるもの、外傷によるもの、原因がはっきり分からない急性のものがあります。

顔面神経麻痺の治療は問診や検査から始まり、脳外科、形成外科、神経内科、及び薬物療法、物理療法などにいたります。

顔面神経麻痺の症状には顔の一部が麻痺するもの、耳鳴り、めまい、耳痛があるもの、帯状疱疹があるものなどさまざまです。